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人気のふすま用リメイクシール「シールタイプ」と「糊なしタイプ」を徹底比較

かねてからよくお客様より頂戴していた「糊なしのふすま紙が欲しい」という声にお応えして、8月から当店のふすま用リメイクシールに糊なしタイプが加わりました。

本格的な越前和紙、鳥の子ふすま紙を使用した糊なしタイプは、発色がよくさらりとした質感で、デザインをより美しく見せてくれるスグレモノ。

今回は従来のシールタイプと、新たに加わった糊なしタイプの気になる5項目を比較・検証し、レポートしていきたいと思います!
最後にそれぞれどんな人におすすめなのか、理由と共に紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

見た目の違い

まずは「見た目」、表面の違いから比較していきたいと思います。
左側が従来のシールタイプ、右側が新しく発売された糊なしタイプです。

並べて見ると分かるように、シールタイプは若干黄みがかった色味をしており、糊なしタイプはそれと比較すると白色度が高いのが特徴です。

どちらを選ぶかは好みによるところも大きいのですが、この色味の違いが発色の違いにも影響し、黄みがかっている方は温かみがある仕上がりになるのに対し、白色度が高い方はより鮮やかではっきりとした仕上がりになります。

質感の違い

お次にチェックするのは表面の「質感」です。

手のひらで表面を撫でると、シールタイプはボコボコとしたエンボスの質感を感じられるのに対し、糊なしタイプはさらりとした滑らかな手触りが特徴。

こちらも好みによるところが大きいとは思いますが、ご自身で施工されるシールタイプの場合、エンボスがあるおかげで下地の凹凸を拾いにくいというメリットもあります。

発色の違い

次いで比較するのは「発色」です。ここは皆さんかなり気になるポイントではないでしょうか。

今回はより差が分かりやすいように、青系・黄色系・赤系とそれぞれ異なる3つのデザインを使って、印刷テストを行ってみました。

まずは青系の「牡丹唐草」から。
これまでと同じく左がシールタイプ、右が糊なしタイプです。丸で囲った部分に注目してみてください。

最初にご紹介したように、シールタイプは素材自体が少し黄みがかっているため、それが反映され黄みが混じった青になり、ヴィンテージ感のある仕上がりです。
逆に地色が真っ白な糊なしタイプは、地色の影響が少なく鮮やかな青が表現されています。

次に黄色系の「野の爛漫」の比較です。

今回一番色差がなかったのがこの黄色系、野の爛漫でした。赤丸部分に注目してもらうと、右の糊なしタイプの方が青系の牡丹唐草同様、より鮮やかな発色なのが分かります。

最後に一番色差が顕著だったのが赤系の「檜扇」です。

丸囲みするまでもなく、赤の鮮やかさにかなりの色差が出る結果となりました。

表面に凹凸のない糊なしタイプが鮮やかで高い発色度なのに対し、表面に凹凸があるシールタイプは発色が柔らかく、ヴィンテージ感のある印象を受けます。表面の凹凸や地色が影響するのはもちろん、素材によりインクの付着に差が出るため、このような仕上がりの差になります。

厚みの違い

そして次の項目は「厚み」です。
マイクロメーターで計測すると、シールタイプは約0.45mm厚(はくり紙を含む)、糊なしタイプは約0.24mm厚になりますが、数字で言われてもどのくらいの厚みなのかピンときませんよね…。

一般的なコピー用紙に例えると、シールタイプはコピー用紙3枚分を重ねた厚みと同程度、糊なしタイプは5枚分と同程度の厚みになります。

折れやすさの違い

そして最後は「折れやすさ」です。
実際に試したところ、この項目に関してはシールタイプの方が折れにくいと感じました。

裏面にはくり紙がついているため、糊なしタイプに比べ厚みがあることと、表面のエンボス加工には折れが目立ちにくい効果もあり、写真で比べてみてもシールタイプの方が折れジワが気にならないという結果になりました。

シールタイプがおすすめな人

ここまで5つの視点から素材の比較をしてきましたが、「シールタイプ」がおすすめな人はこんな方です。

シールタイプの最大のメリットは「とにかく施工が楽」の一言に尽きると思います。
素人でもかんたんに貼ることができ、職人に施工を依頼する必要がないため、コストを抑えることも可能です。
また、自分で糊を用意したり、お部屋を養生する必要もなく、今あるふすま紙の上から貼れるので、楽なだけでなく時間の大幅な短縮にもつながります。

糊なしタイプがおすすめな人

お次に「糊なしタイプ」がおすすめな人はこんな方です。

糊なしタイプの最大のメリットは「滑らかな和紙の質感と発色の良さ」だと思います。
先の発色テストでご覧いただいたように、シールタイプと比べ、デザインをより鮮やかに表現できる点が魅力です。最初から職人に張り替えを依頼されるご予定の方や、店舗や宿泊施設に使用される方などには、美しい発色が魅力の糊なしタイプをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?
今回は発売したばかりの糊なしふすま紙と従来のシールタイプを比較し、5つの視点から「違い」をご紹介させていただきました。

紙質の違いもさることながら、発色の違いによる雰囲気の違いもご覧いただけたのではないかと思います。

また、貼りやすさを重視する、発色の良さを重視するなど、個人や使用場所による違いもあるかと思いますので、ぜひ本記事を参考に、楽しいふすまライフをお過ごしください。

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