壁紙は家具の移動時にぶつけたり、猫や犬などのペットが引っ掻いたりすることで傷がついたり、破れてしまったりすることがあります。
壁紙に穴が開くと下地が見えてしまい、はがれた部分がかなり目立ってしまいます。
このような傷がついた場合は、壁全体の張り替えを考えたくもなりますが、小さな傷であれば全面を張り替えることなく一部の補修で目立たなくすることが可能です!
今回は、壁紙の傷(破れ)が目立たなくなる、壁紙の補修方法をご紹介します。
壁紙の補修方法
壁紙の傷は、傷よりも大きめの補修用の壁紙を貼って補修します。
その際、傷のある元の壁紙と補修用の壁紙の重なった部分をカットすることにより、継ぎ目の目立たない補修ができます。
はじめに・壁紙の補修に必要な道具を用意する
壁紙の補修には以下の道具を使用します。
全て揃っていればスムーズに作業ができますが、なければ他のもので代用可能なものもあります。
- マスキングテープ
- カッター
- ローラー
- なで刷毛(なければ丸めた軍手やタオルでも代用可能)
- ジョイントコーク・壁紙用ボンド(木工用ボンドでも代用可能)
- 定規(カッターのガイドにも使える金属製のものがおすすめ)
作業工程としては以下の流れになります。
- 傷(補修箇所)の周りにマスキングテープを貼って囲う
- 補修用の壁紙を貼る
- 補修用の壁紙と元の壁紙の重なった部分を切り抜く(はがす)
- 補修用の壁紙と元の壁紙の境目をローラーでこすって圧着する
1. 傷の周りにマスキングテープを貼って囲う
傷の周りを1cmずつ開けるようにマスキングテープを貼って囲います。
2. 補修用の壁紙を貼る
マスキングテープの内側の枠に合わせて、補修用の壁紙をカットして貼ります。
補修用の壁紙が糊つきの場合はそのまま貼れますが、糊なしの場合はジョイントコークや壁紙用のボンドを使用します。どちらもなければ木工用ボンドでも代用可能ですが、壁紙専用のボンドと比較すると乾燥時間が長いため、作業時にはがれないよう注意が必要となります。
壁紙を貼る際は、なで刷毛を使うと空気が抜けて綺麗に貼ることができますが、なで刷毛がなければ、丸めた軍手やタオルなどでも代用可能です。
3. 元の壁紙と補修用の壁紙の重なった部分を切り抜く
元の壁紙と補修用の壁紙の重なった部分を切り抜きます。
今回は、傷よりも1cm大きな補修用の壁紙を貼ったので、マスキングテープの内側の枠から傷のある場所の中間となる5mmのライン(画像の赤いライン)でカットします。
4. 不要な部分をはがす
補修用の壁紙の不要な部分(カットラインの外側)をはがします。
この際、カットラインの内側の壁紙も一緒にはがさないように注意してください。
元の壁紙の不要な部分(カットラインの内側)をはがします。
不要な部分をはがしたら、重ねて貼った補修用の壁紙を戻して貼りつけておきます。
不要な部分をはがす際には、真ん中に切れ込みを入れておいて半分ずつはがすと、はがしやすいです。
5. 補修用の壁紙と元の壁紙の境目をローラーでこすって圧着させる
補修用の壁紙と元の壁紙の境目をローラーでこすって圧着させます。こうすることによって境目が目立たなくなります。
今回は伸びにくいフリース素材の壁紙を補修しましたが、一般的なビニールクロスであれば、ローラーでこすることによって伸びるので更に目立たなくすることができます。
6. 補修完了
マスキングテープをはがして補修完了です。壁紙の穴が、かなり目立たなくなりました!
壁紙の予備がない場合は?
上記の補修方法は、壁紙の予備がある場合を想定しています。
しかし、場合によっては予備がなかったり、新たに購入しようにも同じ型番の壁紙が手に入らない場合もあるかと思います。
その場合は、家具の裏などの目立たない場所から壁紙を切り抜いて使います。
壁紙の一部がはがれてしまった場合
壁紙は、つなぎ目や天井面の境目が写真のようにはがれてしまうことがあります。
このように壁紙の一部がはがれてしまった場合は、ジョイントコークや壁紙用ボンドを使用して補修します。
ジョイントコーク(または壁紙用ボンド)を塗り、ローラーで圧着すれば補修完了です。
その際、壁紙の隙間からジョイントコークがはみ出る場合がありますが、その場合はスポンジ等できれいに拭き取っておいてください。
糊残りがあると汚れの原因になったり、糊が乾いた後、光を反射して目立ったりします。
ローラーで圧着して補修完了です。
こんなこと面倒でとてもできない!という方にはシール式壁紙のすすめ
上記のような補修をすればかなり目立たなくなりますが、揃える道具もあり初心者にはなかなかハードルが高いもの。
ここまでの本格的な補修を必要としない方におすすめなのが、今ある壁紙の上から貼れるシール式壁紙です。
今貼ってある壁紙をはがす必要がなく、専門的な道具を揃える必要もありません。
また、生糊タイプのように糊が垂れてお部屋が汚れることもないので、壁紙の補修に手間をかけたくない方におすすめです。
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