賃貸でもDIYはできるの? 原状回復ってどこまで必要なの?

Do it yourself(何でも自分でやろう!)の略語である「DIY」
日本でも自分のお家を直したり、家具を作ったりすることを連想させるワードとして定着しつつあります。

もともとDIYと言う用語が生まれたイギリスをはじめとした海外では、家や家具を何世代にも渡って大切に引き継いでいく文化があり、日曜日に家のペンキを塗り替えたり、壊れた屋根や扉を修理するなんて光景が日常のものになっています。

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職人不足が叫ばれる世相を反映してか、最近では国内でもプロ顔負けの工具を揃えて、自分でお家をリフォームする人たちが増えており、DIYと言うワードと共に、物を大切にする文化が根付いてきている印象です。
それに伴い「DIY女子」という言葉が生まれたり、お家のDIYに挑戦できるグッズや書籍が販売されたりと、誰でも気軽にDIYに挑戦できる環境が整いつつあります。

しかし、賃貸物件にお住まいの場合は、退去時の原状回復がネックになって、なかなかDIYに挑戦できないと嘆いている人も多いのではないでしょうか?

目次

賃貸でもDIYはできるのか?原状回復ってどこまで必要になるの?

賃貸でもDIYはできるのでしょうか?

それには現在住んでいる物件の契約条件なども考える必要があります。
最近ではDIYブームの流れを受けて、原状回復不要を売りにしている賃貸物件も多くなってきています。
もしこれから引っ越しをしてDIYに挑戦したいと考えている人は、このような原状回復不要な物件かを事前に確認してから契約するのがおすすめです。

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また、すでに入居している賃貸物件でも、更新時期などによって規約が緩和されている可能性もありますので、一度オーナーに確認してみるのもいいでしょう。

オーナーに確認して原状回復が必要な賃貸物件だった場合でも、諦めるのは早いかもしれません。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、

原状回復を「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義し、その費用は賃借人負担としました。そして、いわゆる経年変化、通常の使用による損耗等の修繕費用は、賃料に含まれるものとしました。

とあります。つまり日常生活を送るなかで障子や壁紙が汚れる、日焼けによって畳やフローリングが退色するなどの経年劣化は、原状回復の範囲外となります。

では、壁に棚を取り付けるために穴を空ける場合はどうなるのでしょうか?
最終的にはオーナーの判断になるので事前に確認が必要となりますが、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」には、

ポスターやカレンダー等の掲示は、通常の生活において行われる範疇のものであり、そのために使用した画鋲、ピン等の穴は、通常の損耗と考えられる。

とあります。
つまり、画鋲の穴程度で取付けできる棚であれば、壁への取付も可能となります。
ホームセンターや家具店には、画鋲程度の小さな穴で壁に取付けできる棚も販売されていますので、DIYを諦めていた人でもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

賃貸ではどの程度のDIYが可能なの?

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昨今のDIYブームの流れをうけて、今貼ってある壁紙の上から貼ってはがせるシール式壁紙や、小さな釘だけで取付けできる棚など、賃貸でも利用可能なリフォームグッズが増えつつあります。
これらを利用することによって、賃貸でも以下のようなDIYが可能です。

  • キッチンや収納の扉をリメイク
  • テーブルや机をリメイク
  • 壁に棚やフックを設置する
  • 壁紙を変える
  • フロアタイルを張る

賃貸のDIYにも使用できる便利なリメイクシート

リメイクシートとは、文字通り家具やキッチン扉などをリメイクできる、シール状のリフォームシートです。
お手持ちのカラーボックスや、古くなったキッチン収納扉なども、リメイクシートを使って手軽にリメイクできます。

Indio/Designer Pattern.Oku

実際にリメイクシートやカッティングシートで、家具などのリメイクにチャレンジしたことがある人はご存知かもしれませんが、一般的に安価で販売されているリメイクシートは薄いフィルム状で、貼っている間に伸びてしまったり、空気が入ってしまったり、厚みがないため下地が透けてしまったりと、初心者には扱いづらいものがほとんどです。

「Harokka(ハロッカ)」で取り扱っているリメイクシートは、屋外にも使用できる耐久性の高い素材です。 しっかりした厚みがあり、貼っている間に伸びてしまったり、破れてしまうこともほとんどありません。

また、最大の特徴は裏面にある特殊加工。
初心者がリメイクシートを貼る場合、一番難しいのが空気の入り込みを防ぐことなのですが、「Harokka(ハロッカ)」のリメイクシートは、貼っている途中に空気が入ってしまっても、この特殊加工のおかげで簡単に押し出すことが可能です。また粘着力が残っている間は、何度でも貼り直しが可能ですので、失敗を恐れずにチャレンジできます。

Hydrangea/Designer tettetextile

キッチンの収納扉やダイニングテーブルは視界に入る面積が広く、ここを綺麗にリメイクすると部屋全体のイメージがガラリと変わります。リメイクシートは上手く行った時の達成感も大きいおすすめのDIYです。

bushy plant/Designer AZU

リメイクシートでリメイクしたキッチンの収納扉は原状回復できるの?

Harokkaのリメイクシートは空気が抜けやすいので、一般的なリメイクシートと比較して初心者でも簡単に貼ることができます。

賃貸物件にお住まいの方でも、リメイクシートを貼るのはできそう。
ですが、退去時に原状回復(はがすこと)ができるのか心配で、リメイクにチャレンジできない。という方も多いかと思います。

リメイクシートでリメイクしたキッチンの扉は原状回復できるのでしょうか?
それには扉の下地(元の素材)によるところが大きいです。

キッチンの扉の素材は、大まかに分けて以下の五種類に分類されます。

  1. 一般的なビニール製のシートを貼った扉
  2. ホーローの扉
  3. 無垢材の扉
  4. 塗装した扉
  5. ステンレス製の扉

この中で一般的な賃貸物件に多く使われているのは、1のビニール製のシートを貼った扉となります。ビニール製のシートは、大まかに以下の5種類に分類されます。

  1. 高圧メラミン
  2. 低圧メラミン
  3. ダップ樹脂
  4. ペット樹脂
  5. 化粧シート

高圧メラミンのキッチン扉はリメイクして原状回復可能か?

高圧メラミン化粧板は、高温で積層形成したプラスチック板です。
表面の高度が高く、傷や薬品に強い特徴から一般的なキッチン扉にも多く使われています。
高圧メラミン化粧板のキッチン扉はシンナーなどの薬剤で拭いても色が落ちたり溶けたりすることはありません。

「高圧メラミン化粧板」は、メラミン樹脂、フェノール樹脂をそれぞれ印刷紙・クラフト紙に含浸させ乾燥させた含浸紙を何枚も重ね合わせて、高温(150℃)、高圧(約100kg/㎠)下で積層形成したプラスチック板です。表面層はメラミン樹脂、中心部はフェノール樹脂になっています。

引用元: AICA

引用元: AICA

賃貸物件でも高圧メラミン化粧板が使われているキッチンは多いかと思います。
高圧メラミン化粧板を使用したキッチン扉はリメイクシートでリメイクしても、ほぼ問題なく原状回復(リメイクシートをはがすこと)ができます。

また、リメイクシートを数年間貼っていると、はがした後に糊が残ることがありますが、濃度80%程度のアルコール(薬局などで購入可能)で拭いてあげれば、綺麗に落とすことができます。

低圧メラミンのキッチン扉はリメイクして原状回復可能か?

低圧メラミンは、基本的に高圧メラミン化粧板と同じ製法で作られており、見た目には、その違いがほとんど分かりません。
違いは加圧加熱工程での圧力が高圧メラミンよりも低圧であることです。
表面の高度が高圧メラミンよりも若干劣りますが、リメイクシートでリメイクした場合、ほぼ問題なく原状回復(リメイクシートをはがすこと)ができます。

はがした後に糊が残った場合でも、アルコールなどで拭くことで、綺麗に落とすことができます。

ダップ樹脂のキッチン扉はリメイクして原状回復可能か?

ダップとはジアリルフタレートの略で、メラミン樹脂と似た特徴を持つ樹脂製の素材です。
性能もメラミンと近いので、リメイクシートでリメイクしても、ほぼ問題なく原状回復(リメイクシートをはがすこと)ができます。

リメイクシートをはがした後にアルコールなどで拭いても、ほぼ問題ありません。

ペット樹脂のキッチン扉はリメイクして原状回復可能か?

ペット樹脂のペットとはポリエチレンテレフタレートの略称です。
PETと言う言葉に馴染みの方も多いかと思いますが、その名の通りPETボトルなどにも使用されています。
ペット樹脂を使用したキッチン扉はリメイクシートでリメイクしても、原状回復(リメイクシートをはがすこと)ができます。
ただし、糊が残った場合にメラミン製のキッチン扉で使ったような高濃度のアルコールを使うと、表面が溶けてしまいます。

ペット樹脂のキッチン扉を原状回復する場合には、なるべく糊を残さないようにはがすのがポイントです。
リメイクシートを貼ったキッチン扉をドライヤーで温めながらゆっくりはがしていくと、糊が残りづらくなります。

また、それでも糊が残ってしまった場合には、中性洗剤やぬるま湯で溶かした重曹などを使用すると、下地を溶かさずに綺麗にすることが可能です。

化粧シートのキッチン扉はリメイクして原状回復可能か?

化粧シートはオレフィンシートや特殊な強化紙に印刷したシートのことを言います。
上記のメラミンとの違いは、印刷紙が樹脂含浸されていないため、傷や汚れに弱いことです。

キッチン扉の端の方を見て、表面に貼ってある紙がペリペリはがれてきてしまっていたら、化粧シートの可能性が高いです。

化粧シートでもリメイクシートを貼ることは可能です。

しかしながら、樹脂が含浸されていないため、リメイクシートをはがす時に化粧シートも一緒にはがれてしまう可能性が高くなります。
長年使われていた化粧シートのキッチン扉は、端の方がペリペリはがれていることが多く、このような状態のキッチン扉をリメイクする場合には、退去時に原状回復が必要かを、事前に大家さんに確認しておきましょう。

Harokkaのリメイクシートはこちらから

賃貸のDIYで壁紙は変えられるの?

壁紙を貼るには、今貼ってある壁紙をはがす必要があるので、賃貸でのDIYは難しいと思っている人が多いかと思います。
既存の壁紙の上から重ねて貼れ、退去時に簡単にはがすことができるシール式の壁紙があるのをご存知でしょうか?
このような貼ってはがせるシール式壁紙なら、原状回復も容易なので、賃貸でも壁紙のDIYが可能です。

peony/Designer chapeonya

一般的な生糊タイプの壁紙を貼るためには専門的な道具を揃える必要がありますが、シール式壁紙なら道具を用意する必要がなく、糊が垂れてお部屋が汚れないように養生をする手間も必要ありません。

Harokkaのシール壁紙はこちらから

まとめ

賃貸でもできるDIYについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
最近では賃貸でも使用可能なDIYグッズが増えてきているので、原状回復のことを考えて諦めていた人も、工夫次第でいろいろなDIYにチャレンジできるようになりました。
みなさんもDIYでお部屋をおしゃれにイメージチェンジしてみてはいかがでしょうか?

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