気がつけばもう師走。
そろそろ年末も近づき、皆さん忙しい日々をお過ごしだと思います。
年末といえば「大掃除」の季節です。
もともと現代の大掃除にあたる煤払いは、12月13日に行うのが習わしでしたが、何かと忙しい現代でも、12月に入ったら早めに取り組んで、気持ちの良い新年を迎えたいものですよね!
また、せっかくお部屋をきれいにするのであれば、気分一新、古くなった障子の張り替えや、襖のリフォームも一緒に行ってはいかがでしょうか?
この記事では、効率の良いお掃除手順やコツと合わせて、年末におすすめの障子と襖のリフォームをご紹介していきます。
大掃除の準備と手順
不要品の処分と見直し
まずは家の中を見直し、不要品を処分するところから始めます。
しばらく着ていない洋服や使っていない食器、読まなくなった本などは、思い切ってリサイクルへ出してしまいましょう。捨てるのには罪悪感があるものも、また誰かの元で大切に使ってもらえると考えれば、心も軽くなるはずです。
また、不要品を処分するのと合わせて、収納棚や押し入れなども一緒に掃除をしていきます。その後の管理がしやすいよう、収納方法を見直すのもおすすめです。
大掃除場所のリストアップ
忙しい現代人にとって、まとめて大掃除の時間を確保するのはなかなか難しいもの。そこで、大掃除場所のリストを作って休日ごとに進めていくのもおすすめです。
必ずこの順番で、といった決まりはもちろんありませんが、まずは水回りやキッチンなど、汚れが頑固になりやすい場所から始めていくのが良いとされています。その後各部屋、玄関へと移っていきます。朝から晴天に恵まれた日は、カーテンやファブリック類の洗濯にあててください。
また、大掃除のスケジュールは余裕を持って立てておきます。
年末ギリギリに大掃除日を設定してしまうと、せっかく片付けたごみの処分が間に合わない…、なんてことも…。
不用品の回収やリサイクルと合わせて、ごみの年末最終収集日もしっかり確認しておきましょう。
上から下へ、奥から手前へが鉄則
ホコリは上から下へと落ちてくるもの。どのお部屋を掃除する際も、天井や照明器具、エアコンのお掃除から始めていき、カーテンレールや窓、家具へと移っていきます。ホコリが落ちても問題ないように、床は最後に掃除をします。
また、奥から手前へというのもお掃除の鉄則。お部屋の奥から始めていき、最後に入り口から掃き出すイメージです。窓を開けて換気をしながら、やり残した場所がないように順番に進めていきます。
最初は水回りから
先に述べたように大掃除には必ずこの順番で、といった決まりはありませんが、特に頑固な水垢やカビに悩まされるお風呂場は、早めに掃除しておきたい場所。
まずは、時間のかかる水垢汚れからきれいにしていきます。蛇口やミラーなどに白いうろこ状の汚れが発見できたら、クエン酸の出番です。水100mlに対して、クエン酸小さじ1杯程度を溶かした水をスプレーして、キッチンペーパーなどで蓋をします。そのままだと流れていってしまいますので、キッチンペーパーやラップなどを用意しておくと役立ちます。2時間程度置いたら水垢をこすり落とし、洗い流していきましょう。クエン酸は100円ショップなどでも粉末状で売られていますので、お掃除の味方としてひとつおうちに置いておくと便利です。
また、市販の酸性洗剤も水垢に効果的。クエン酸水は保存がきかないのが難点ですが、酸性洗剤は必要なときに必要なだけ使える手軽さが魅力です。スプレータイプのものを自宅に常備しておけば、普段のお掃除でも活用できます。
また、今は2ヶ月に1回程度使用すれば、カビの発生を抑えてくれる便利なお掃除グッズもありますので、大掃除のタイミングと合わせて、上手く活用するのもおすすめです。
最後に玄関へ
各お部屋のお掃除が終わったら、最後は玄関のお掃除へと移ります。家族はもちろんのこと、お客様を最初にお迎えする場所である玄関は、いつでもきれいにしておきたい場所。
まずは、ほうきや掃除機を使って砂やホコリを集め、掃き出し(吸い取り)ます。玄関は外から土足で出入りする場所ですので、砂や土などの汚れが思いの外溜まっているもの。玄関マットを使用していない方は、これを機に玄関マットを置くだけでも、靴についた砂や土などの流入を抑えることができます。
掃き掃除が終わったら、固く絞った雑巾やモップなどを使って、水拭きして仕上げます。最後に水拭きすることで、驚くほど玄関の空気がスッキリするのを感じられると思います。
また、風水でも玄関は良い気が入ってくる場所と言われています。靴や傘を出しっぱなしにしないのはもちろんのこと、お花や観葉植物を飾ったり、ルームフレグランスなどで心地よい香りを漂わせるなど、家族もお客様も気持ちよく迎えられる空間にしたいものです。
きれいになったお部屋をセルフリフォーム
障子の張り替え
お部屋がきれいに片付いたら、早速セルフリフォームで気分を一新していきます!
障子紙の張り替えは破けたりしない限り、5年毎程度で行うのが一般的とされています。今年の大掃除で障子の張り替えを検討されている方は、思い切って色や柄のある障子紙を使ってみてはいかがでしょうか?いつもの和室が、パッと華やぐのを感じられるのではないかと思います。
まずご紹介するのは、フィンランド語で「雪」を意味する「lumi」です。降り積もる粉雪を描いたlumiは、今の季節にピッタリの障子紙。いきなり柄物を使うことに抵抗のある方も、こんな柔らかなデザインであれば、チャレンジしやすいのではないでしょうか。北欧デザインは和との相性も良いため、コーディネートに自信のない方でもモダンな和室を作ることができます。
幅広い年代から人気を集める鳥獣戯画は、走り回るうさぎと蛙がコミカルで楽しいデザインです。来年は卯年ですので、縁起物の干支を取り入れてみるのもおすすめです。墨一色で描かれているため、建具の色や形を選ばず使用できるのが魅力です。
抽象的な水彩画にレースをあしらった「夢の庭」は、お子さまのお部屋や洋室にもおすすめのロマンチックな障子紙です。まるで花が咲いたように、和室を華やかに彩ります。
襖のリフォーム
襖のリフォームと聞くと、自分でやるのは無理だと思いがちですが、今は古くなった襖の上から貼るだけの便利なDIYグッズがありますので、DIY未経験の方や素人でも簡単にリフォームができてしまいます。自分でリフォームした充実感に加え、襖だけでこんなにお部屋のイメージが変わるのかと驚かれるほどの変化があります。
まずご紹介するのは、躍動感ある紅白の波を描いた「立波」です。寄せては返す波の反復には、平安な暮らしがいつまでも続くように…との願いが込められており、新年を飾るのにふさわしい文様です。
大輪の杜若が咲くこちらのデザインも、花弁が紅白でまとめられたおめでたいデザインです。杜若には「幸福が訪れる」という花言葉があり、毎日を過ごすお部屋に明るいエッセンスを加えてくれます。お部屋の主役になる、華やかさが魅力の襖です。
最後にご紹介するのは、金銀で描かれた梅の花を背景に、牡丹や菊の花丸文が描かれた「花円」です。円(丸)には始点も終点もないことから、無限に続く幸せを表す縁起のよい文様とされています。牡丹や菊はそれぞれの花自体が良い意味を持つ吉兆花。新しい年を迎えるにあたって、気持ちを明るくしてくれるおすすめのデザインです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は大掃除の手順と合わせて、簡単にできる障子と襖のセルフリフォームをご紹介しました。新年にふさわしい縁起の良いデザインがたくさんありますので、来年の幸運を祈って、ご自宅に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ぜひ生まれ変わったお部屋で、気持ちの良い新年をお迎えください。
来年も皆さまにとって幸せで素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈りしております。