発売以降、たくさんの方にお楽しみいただいているふすま用リメイクシール。
この商品で初めてDIYにチャレンジした、というお客様も多く、私たちスタッフにとっても大変励みになっています!
今回は「とはいえ不器用で貼る自信がない…」「古い襖をなんとかしたいけど、自分で貼るのは難しそう…」という方にもチャレンジいただけるよう、ふすま用リメイクシールをより簡単に貼っていただくコツを、私たちスタッフが丁寧にレクチャーします!
まずは大まかな貼り方を動画でおさらい
まずは当店の「ふすま用リメイクシールの貼り方」動画をご覧いただき、ざっと貼るイメージを掴んでください。
ふすま用リメイクシールはもともと、古くなった襖のDIYをなるべく簡単にできるようにと生まれた商品です。必ずこの貼り方で、というものは存在しないのですが、この動画で紹介している方法が基本的な貼り方となります。あくまで「基本的な」です。
ここからは実際にスタッフが作業をしながら、動画ではお伝えしきれなかった裏技も含め、より簡単にふすま用リメイクシールを貼っていただく方法を伝授しちゃいます!
真ん中から貼ると難易度がグッと下がる
基本の貼り方では、分かりやすく端から貼っていく方法をおすすめしていますが、実は真ん中から貼っていただくと、難易度が大幅に下がります!
下準備として、まずは引手を取り外しておきます。釘打ちされている場合は、ペンチで釘を引き抜いてから取り外してください。
ふすま用リメイクシールを襖の枠に合わせて、位置を確認します。この時点ではまだ裏のはくり紙ははがさずに、上に載せておくだけです。
位置合わせが済んだら、写真のようにはくり紙をはがしながら、ふすま用リメイクシールを半分程度までめくります。一人で貼る方は、重しを置いて作業をするとずれることなく簡単にはがせます。
ここから裏のはくり紙の中心部分のみをハサミでカットしていきます!
うっすらと透けて見えるメモリを頼りに、まっすぐ切り進めます。もちろん曲がってしまっても何の問題もないので安心してくださいね。
はくり紙だけをカットできたら、シール面をまたはくり紙に戻し、真ん中を写真のように折り返します。浮き上がらないようしっかりと折り込んでください。
折り目をしっかりとつけたら、写真のように一度戻して再度ふすまの上で位置合わせを行います。誰かお手伝いしてくれる方がいる場合は、一緒に位置を合わせることができるので、さらに難易度が下がります。
位置合わせが終わったら、先程折り込んで戻しておいたはくり紙をはがし、真ん中だけシール面をむき出しにします。
そのまま襖本体に真ん中のシール面だけを貼り付け、真ん中から貼っていきます。利き手で貼り付けを行い、利き手でない方の手ではくり紙をはがしていきます。
真ん中から貼っていくと、端から貼る場合に比べて一度に貼り進める面積が半分になるため、難易度も半分まで下がります。
この貼り方はふすま用リメイクシールに限らず、大きなサイズのシートを貼る時に使える裏技です。私たちスタッフもさまざまなシートを貼ることがあるのですが、「ちょっとこの大きさを貼るのは自信がないな…」「失敗したくないな…」という時によく使う裏技です。
初心者にこそスキージは強い味方
DIY初心者の方には馴染みがないかも知れませんが、スキージとはシート類を貼るために使う「ヘラ」のことです。
木製やプラスチック製など、用途に合わせてさまざまなタイプがありますが、初心者には安価で手軽に手に入る小型のプラスチック製がおすすめです。
中でも写真のようなフェルトが貼られたタイプなら、使用するシートの表面を傷つける心配がなく、表面をなでる動きもスムーズです。
今回ふすま用リメイクシールを貼る際も、こんなところで大活躍してくれました!
まずは貼り終えた後。
カットする前に、襖枠とシールの境目をスキージでしっかりとこすっておきます。こうしておけば、カットの際に溝に沿って刃を入れるだけなので、定規を使わなくてもきれいに切ることができます。
また、今回のリメイク時にこんなこともありました…。
ご覧のように少しカットに失敗しました…。
でも大丈夫!ギザギザになった境目を、スキージでこすりながら押し込んでいくと…
ご覧の通り!全く目立たなくなりました!
貼る際にはフェルト側、押し込んだり折り目をつける際にはプラスチック側、と使い分けていただくととっても便利です。また収納場所も取らず、簡単に壊れるようなものでもないため、ひとつ持っておいて損はない道具です。
破けた襖、穴が空いた襖も大丈夫?
ふすま用リメイクシールを使用するにあたって、元の襖の状態も気になるところです。
今回Harokkaにあった襖の状態はご覧の通り…。ところどころ襖紙が破けていたり、穴が空いているところもあります。
ふすま用リメイクシールはシート自体が厚めなので、破れたところはそのまま、穴が空いているところはベロンとめくれた襖紙を写真のように切り取って処理しておきます。穴はあえて塞がずに、このまま上から貼っていきます。
どうでしょうか??貼ってしまえば全く分かりません。
引手の処理方法は2つ
最後は難易度が高いわけではないものの、襖リメイクの際の面倒くさい工程のひとつ、引手部分の処理。今回はふたつの方法をご紹介いたします。
だれでも簡単!押し込むだけ
まずは一番簡単な方法から。写真のように引手部分にカッターで切り込みを入れます。
引手の縁に沿って、切り込んだシートを押し込むだけです!
上から引手をはめ直せば完成です!
スッキリきれい!縁に沿って切り取る
続いては、押し込まずに切り取る方法をご紹介いたします。引手部分にカッターで切り込みを入れるところまでは同じですが、こちらの方法では引手の縁に沿って切り取っていきます。手を切らないよう、気をつけて作業してくださいね。
ご覧の通り、きれいに切り取れました!後は同じように引手をはめ直せば完成です!
できました〜٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶
時間にしておよそ30分程度。あんなにボロボロだった襖が、ご覧の通り新品同様の襖に生まれ変わりました〜♪まるでお部屋の主役になりそうな美しさです *:・゚✧*:・゚✧
番外編:柄の選び方にもコツあり!
また、たくさんのデザインがあるふすま用リメイクシールですが、柄の選び方にも初心者におすすめのちょっとしたコツがあります。それは「規則性がないデザイン」を選ぶことです。
初めてふすま用リメイクシールを貼る場合、意図せず曲がってしまうといった失敗が考えられます。
デザイン自体に垂直・水平などの規則性があるものを選ぶと、曲がった際のリカバリーが難しく、ズレが目立ちやすいといったデメリットがありますが、規則性のないランダムなデザインを選ぶことで曲がっても分からないため、失敗を回避することができます。
まとめ
いかがでしたか?
今回はより簡単に襖のリメイクをお楽しみいただける方法をご紹介させていただきました。
職人さんに頼んで貼ってもらうのもひとつの方法ですが、自分で手をかけてリメイクした襖は愛着もひとしお。
ご家族やご夫婦でワイワイ楽しく作業をしながら、思い出になる時間を過ごすのもおすすめです。
これまで「自分には難しそう…」と諦めていた方も、ぜひこのブログで紹介した方法を参考に、古くなった襖のリメイクにチャレンジしてみてくださいね!